小林先生とケネス・ルオフ氏との対談本
『天皇論「日米激突」』を読み進めています。
議論自体は非常に軽妙に進んでいくのだけど、
重要な論点が多すぎて、噛みしめながらの
するめ読み。
ネオリベに対するケネス氏の批判には全く同感、
日本政府は「血」を重んじているように見える
という指摘は新しい発見、
「冷静に(過去の)悪いことを認める」という
意見にはちょっと留保を。
何をもって「悪い」とするのかは、
その時代背景や価値観が大きく影響することを
考慮に入れなければならないし、
現在の価値観で断罪すべきではないと思うから。
歴史から教訓を得て将来をよくする、というのも、
最近の私は少々懐疑的だ。
全く同じ状況が創出されるわけではないし、
もし歴史学がそのためにあったのなら、
人間はもうちょっと賢くなっているはずだから。
事実とは何かを探究し続ける姿勢そのものが
歴史学のあり方だろうし、
人間の複雑さを知って打ちのめされるのも
歴史学の一つのあり方だろう。
そこからもし何か教訓を得られるとするならば、
将来をよくするため、というより、
自省の材料、立ち止まって何か考える際の一つの
指標になるに過ぎない、というだけかもしれない。
(だからこそ歴史を知ることは大事なのだけど)
いずれにしても、そうした天皇や日本を取り巻く
現状について縦横無尽に語られているので、
しみじみ噛みしめてしまっているんですよ!!!
ケネス・ルオフ氏をお招きしてのゴー宣道場、
「ああ、これ大事」「あ、すごく重要!」と
思いながら、時間があっという間に過ぎてしまいそう。
ともあれナマの議論を目撃してほしい。
応募締切は10月9日(水)、あと2日です!
お忘れなく!
第84回ゴー宣道場
「天皇論『日米激突』」
ゲスト:ケネス・ルオフ氏
10月20日(日曜)14時~
東京「人事労務会館」(品川区大崎)
https://www.gosen-dojo.com/event/21651/
、
BLOGブログ
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